予想もしていなかった病気になったとき、治療だけではなく大きな不安とも向き合っていくことになります。これからどうなるのか、この不安をどうしたらいいのか、私は精神的におかしいのではないか、ストレスは病気を悪くするんじゃないか… これらの心の反応はごくごく自然なものですが、先の見えない不安をひとりで抱えていくのはとてもしんどいものです。
現在は、がんと診断されたときからがん治療と同時に、可能な限り質の高い治療・療養生活を送れるように、身体的症状や精神心理的な問題など総合的な苦痛に対するケア(緩和ケア)が推進されています。とくに心の痛みは時期や状況を問わず、どの患者さまも経験する痛みです。しかし、現在の日本の医療機関では身体症状に対するケアは進んでいるものの、心のケアに関しては十分に体制が整っていないところが少なくありません。
みやざきカウンセリングオフィスは、そのようながんの患者さまやがんに関わる方々の心のサポートをする場所としてオープンいたしました。
がんの不安をゼロにすることは難しいことです。しかし、人には不安を抱えながらも自分らしい人生を送ることができる力が備わっています。その力を引き出すお手伝いをしていく場所としてご活用頂けたら幸いです。
当オフィスのカウンセリングは臨床心理士・公認心理師による心理相談、心理療法です。
相談者様が抱えている悩みや問題を共有し、心のなかで起こっていることについて見立てながら気持ちの整理のお手伝いや、対処法を一緒に探すなどの共同作業をしていきます。また心の緊張を緩和するために感情を吐き出す場所としてもご利用いただけます。
医師ではないため、薬の処方、診断などの医療行為は行うことはできませんが、じっくりと時間をとってお話しを聴き、それぞれがもっている力を見極め、引き出していくのがカウンセリングの役割です。
症状や状況によっては、専門の医療機関への受診をおすすめする場合もございます(精神科、心療内科に受診中の方は主治医の許可をとってから来談ください。)
カウンセリング形式は、原則一対一の個別面談形式ですが、ご家族など他の方と一緒のカウンセリングも可能です。
2020年4月より本郷三丁目、およびオンラインにて週2日開室しております。東京都近郊であればレンタルスペース等を利用した出張カウンセリングも可能です(追加料金あり)。
・不安なことばかり考えてしまい他のことが手につかない。
・自分のきもちの扱い方がわからない。
・今の自分の心の状態は異常ではないか。
・自分を責める気持ちが強い。
・子供(もしくは親)に病気のことをどう説明したらいいのかわからない。
・家族に気持ちを理解してもらえない。
・人間関係の問題(友人関係、親子関係、夫婦関係など)
がん患者様とその関係者の方であればがんに直接かかわる相談でなくても構いませんので気軽にご相談ください。